その9 いよいよオーラス、コロンボへ
2023年10月4日
そういえば今回の出張は偶然、ウェサックポヤデーに重なっていた。ウェサック(5月)のポヤデー(満月)。毎月やってくるポヤデーはスリランカでは国民の休日となり、特に年に1度のウェサックポヤデーは仏教徒が仏陀の誕生、悟り、涅槃を祝う日で、ポヤデーの中でも最も神聖な日とされている。通りのあちこちに提灯が灯され、お料理の振る舞いがあったりと町もお祭りムードで包まれている
ちなみに、このポヤデーにはスリランカ全土の酒店が閉まるほか、レストランやホテルなどでのアルコールの提供も禁止されている。また精肉売り場もクローズする
このウェサック祭りがあちこちで開かれるため、町の交通網は大混乱。現地の友人には「なんでわざわざこんな混雑する時にくるのか。時期を改めた方がいいよ」と何度言われたことか。しかし、スリランカ愛が深い私にとっては、特別な日に滞在できてよかったと心から思っている
さて、スリランカ出張もオーラスである。無事に頼んでおいたスパイス類の受け取りもできたので、お土産を探しにまずはコロンボ一のおしゃれスポット、パラダイスロードのザ・ギャラリーカフェに出かけることにした。宿泊しているホテルのマダムにオススメスポットを尋ねたところ、「そりゃあ、もうギャラリーカフェよ。行ったことないなら絶対よ」とおっしゃるので、おしゃれなマダムのおすすめなら覗いてみるかとなったわけ
ザ・ギャラリーカフェはジェフリー・バワの旧オフィスを改装して営業されているカフェで、敷地内にはバー、ショップも併設されている。エントランスからカフェへ通じる回廊には鯉が泳ぐ池があり、なかに入ると光と影を生かした、いかにもバワらしい佇まい。クッションやクロス類はバワのシンボルであるブラック&ホワイトのストライプ柄にまとめられている。“もどき”ではない本物の大人の空間にため息が漏れた
雰囲気重視のカフェかと思いきや、お食事もとてもおいしかった。私はブラックポークカレーにホッダというココナッツミルクのカレーがセットになったプレートをオーダー。スパイスの加減は程よく、豚肉はホロホロ。現地の味と観光客向けの中庸をイイ感じにとった味つけで、また素敵なしつらえも勉強になった。当然、完食したわけだが、お皿を下げにやってきた男性ウエイターに「あなたのようにキレイに食べてくれた人は初めてで、とても嬉しいです! ほっんとうにゆっくりしていってくださいね」と感謝されてしまい、接客にもまた感激してしまった
その10に続く
#スリランカ買い付け出張記2023